ショッピングモールや駅ビルなど、人が集まる場所に設置されている「ストリートピアノ」。楽しそうに演奏している人を見かけてふと立ち止まり、鑑賞する機会も増えました。
と諦めていませんか?
今回は、ピアノ初心者は何から始めればいいのかを、レッスンに通う場合、独学の場合に分けて詳しくご紹介します。
ピアノを始めたい人は多い!ダントツで人気の楽器
まず、「ピアノに挑戦してみたい!」と憧れる人は、楽器のなかでも突出して多いです。
楽器販売や音楽教室の運営などを手がける、株式会社山野楽器が2021年に実施した「2022年に始めたい楽器に関するアンケート調査」によると、第1位はピアノ(選んだ割合:18.5%)でした。
第2位のアコースティックギター、クラシックギター(選んだ割合:8.7%)から、10%近く差をつけてトップです。ピアノ人気の高さがうかがえますね。
出典:【山野楽器】「2022年に始めたい楽器」アンケート、結果発表
※「共同通信PRワイヤー」Webサイトが開きます。
ピアノは何歳からでもチャレンジできる
また、ピアノは、何歳からでもチャレンジできます。レッスンに通うのがおすすめですが、独学も可能な楽器です。
クラシックだけでなくポップスやジャズなど、楽曲のジャンルも幅広く、ソロだけでなくバンドなどでも演奏可能なので、さまざまなアクティビティに参加することもできます。とても汎用性が高い楽器です。
1. ピアノの始め方 〜レッスン編〜
ここでは、レッスンに通う場合の、ピアノの始め方をご紹介します。
1. 自分に合うピアノ教室を探す
まずは、ピアノ教室の選び方・探し方から見ていきましょう。
カリキュラムに沿って学ぶのが好きなら、大手音楽スクール
大手音楽スクールは、生徒数も多いため、初心者向けのカリキュラムがしっかり組まれている特徴があります。
ターミナル駅の近くに教室がありアクセスが良い、施設内のスタジオをレンタルして個人練習ができるなど、忙しい社会人が通うのに便利なことも多いです。
ただし、スクールによっては「課題曲は必ずリストから選ぶ」など、自分がトライしたい楽曲に挑戦できないこもあるので、どうしても弾いてみたい楽曲がある場合などは、必ず確認しましょう。
決まった目標や希望があるなら、小規模教室や講師を探すのがおすすめ
- 自宅の近所で通いやすい教室がいい
- 特定のジャンルが得意な講師を探したい
- 小規模でアットホームな環境が好き
という方は、個人や小規模な法人が運営するスクールを見つけましょう。カリキュラムなども個々に合わせて融通が効くことが多いです。
GoogleやGoogle Mapから検索してみたり、ゼヒトモなどのプロと顧客を結びつけるWEBサービスでピアノ講師を探したり、といった方法もありますよ。
「ジャズピアノを学びたい」「ラテン系の楽曲が弾きたい」「引越しの関係で4ヶ月程度しか通えない」など、目標やご希望がはっきりしている方は、小規模スクールのほうが合っている場合があります。
体験レッスンで教室や講師との相性をチェックする
体験レッスンでは、以下をチェックしましょう。
- 通いやすさ(立地、レッスン費用、レッスン日程)
- 自分のやりたいことができるか
- 講師との相性のよさ
「初心者だから……」と遠慮する必要はなく、気になることはどんどん質問してみましょう!
ちなみに私は、大手スクール、小規模教室、個人講師など、さまざまな環境で楽器を習ったことがあります。
どれも良い面があるのですが、「ちょっと惜しいな」と感じた経験も……。それは、レッスン費用が相場よりも高いといった場合もありますが、担当講師との相性に関することが多いです。
担当講師が、「レッスンにやる気がない(どうやら退職直前だった模様)」「演奏は一流だけれど生徒にわかりやすく伝えるのが苦手」ということもありました。
演奏スキルが高い講師でも、初心者の気持ちに寄り添うことが苦手な方もいます。体験レッスンで色々と質問して聞いてみるのがおすすめです。
講師は基礎を少しずつ・しっかり教えたいのに、生徒側はそこまでのレベルを求めておらず好きな曲をなんとなく弾けたらいいと思っている、なんてことも。
こういったモチベーションの違いは、徐々に不満に変わってしまうこともあるので、細やかにコミュニケーションをとってお互いの希望を話してみましょう!
2. できれば月2回程度レッスンに通う
大人が楽器を習うのにおすすめなレッスン回数は、月2回程度です。それ以上多くなると、自宅での練習やレッスンに追いつかなくなることもあります。
無理せずに、自分に合うペースを見つけましょう。
3. グループレッスンより個人レッスンを選ぶ
講師1人に対して複数人の生徒でレッスンを受ける「グループレッスン」よりも、講師と1対1の個人レッスンがおすすめです。
楽器の上達具合は個人差があり、また、積極的に講師に質問する人もいれば、質問を恥ずかしがる人もいます。できれば個人レッスンを選びましょう。
4. 発表会やイベントには積極的に参加する
ピアノのレッスンに通う最大のメリットと言っても過言ではないのが、「発表会」がある教室が多いこと。発表会は楽曲の精度を高めて表現力を磨いたり、目標に向かって努力をする経験が得られ、ピアノ上達の絶好の機会です!
大きいホールで演奏する発表会、スクールの施設で軽食を囲みながらアットホームに行う演奏パーティなど、教室によってさまざまです。
友人のウェディングパーティ以外でドレスアップできるのも、楽しさのひとつ!
2. ピアノの始め方〜独学編〜
続いて、独学の場合のピアノの始め方です。
1. 目標を立て、自己管理する
ピアノ教室に通わず、ご自宅で独学を選ぶ場合は、目標を立てて自己管理することがキーポイントです。
ピアノ教室では、具体的なレッスンスケジュールを講師と相談して決めるのが一般的です。課題曲や基礎練習曲の楽譜をもらえることもあります。
独学の場合は、教材や楽譜を揃えたり、レッスンスケジュールを計画したりすることも自力です。
2. 良い教材を使うと独学しやすい
先述の通り、独学の場合は自力で教材を選ぶなど、自己管理が必要になります。そのため、カリキュラムが組まれている教材で、動画学習できるものを選ぶことが最適です。
DVDやオンライン動画でチュートリアルをチェック、付属の楽譜で練習すると、ピアノ学習の効率がアップします。
「30日でマスターするピアノ上達講座」は、26回分のレッスンが収録された、コスパの良い動画教材集です。楽譜が読めない初心者も、クラシックやポップスの名曲からピアノを学ぶことができます。
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3. iPadのピアノ練習用のアプリを活用する
iPadをお持ちの方は、アプリを活用してピアノを独学するのもおすすめです。アプリは各種スマホやタブレットで使用可能であることが多いですが、画面の大きさやユーザビリティを考えると、個人的にiPadが良いと思っています。
ピアノ練習アプリ「flowkey」は、初心者がピアノを学習するのにコスパのいいアプリです。海外の最新ヒット曲や名曲からピアノを学んだり、音符やコードも習得可能です。
ピアノ初心者が効率よく上達する練習方法
ピアノ初心者がチェックしたい、おすすめの練習方法は、以下です。
- 楽器や備品を用意する(電子ピアノでOK)
- 正しい姿勢とフォームで弾く
- 片手ずつ練習する
- 短く区切って練習し、徐々に弾ける範囲を広げる
- ルーティンを作る
- 高い目標を立てない
- 弾けるようになってきたらメトロノームでテンポキープ
まず、ご自宅にピアノ(電子ピアノでOK!)を用意しましょう。楽器の練習環境を整えることが大切です。正しい姿勢をキープするためにも、高低調節が可能なピアノ用の椅子があると重宝します。
楽曲に取り組む時は、片手ずつ練習します。次に、両手で2小節分をゆっくり練習するなど、区切りの良い小節を繰り返し練習。少しずつ弾ける範囲を広げていきましょう。
練習のルーティンを作ることも大切です。1日の最後に練習を持ってくると、スケジュールがずれ込み、練習ができないことも多いです。電子ピアノであればヘッドホンで練習可能なので、お仕事に行く前に練習を済ませてしまうのもおすすめです。
ご帰宅後の夜を、好きな曲を自由に弾く時間にすると、ストレス発散にもなりますよ♪
ある程度弾けるようになったら、メトロノームで練習するのも大切です。よく、弾けるところだけ速いスピードで弾き、苦手なところは遅くなる、と言った弾き方をしてしまう方がいますが、上達を妨げるので避けましょう。楽曲全体のストーリー性を活かして表現力をつけるためにも、テンポキープは大切です。
練習に必死になっていると、自分が弾けていたのか、弾けていなかったのかいまいちわからないことがあります。スマホの録音機能で録音したものを聴いてみると、自分が苦手なところや、タッチミスして音を外しているところもわかるのでおすすめです。
ピアノ初心者におすすめの曲や楽譜とは?
まずは、基礎練習曲と好きな曲の楽譜を選ぶのがおすすめです。
基礎練習曲を選ぶ
一般的には、ハノン教本で練習曲や指の基礎練習をすることが多いのですが、講師からレッスンを受ける場合は、講師のカリキュラムやアドバイスに沿った練習曲を選びましょう。
好きな曲を選ぶ
基礎練習曲以外に、好きな曲の楽譜を用意しましょう。初心者の場合、音名カナや指使いなどが記載されている、初級の楽譜があると重宝します。
ピアノ初心者におすすめのアイテム
電子ピアノや楽器練習用ヘッドホン
まずは電子ピアノや楽器練習用ヘッドホンを用意し、練習環境を整えましょう。
楽譜クリップ(ページオープナー)
楽譜クリップ(ページオープナー)があると、練習中に楽譜が閉じてしまうことも防ぐことができます。ひとつ用意しておくと便利です。
まとめ:ピアノ初心者は、練習環境を整え、できるだけ触れる時間を作ろう
いかがでしたか?まずは、ピアノ教室でレッスン受講をする、もしくはご自宅で独学をする、自分に合うほうを選びましょう。練習環境を整えるためにも、楽器や備品を用意することも重要です。楽器は電子ピアノだと、ヘッドホンを使って時間帯を選ばずに練習できるのでおすすめです。
今年こそ、ピアノを始めてみましょう!
ピアノ初心者のよくある質問
- ピアノは独学とレッスンに通うのはどちらがおすすめですか?
ピアノはピアノ教室や講師からレッスンを受けるのがおすすめですが、独学も可能です。とくに生徒数の多いピアノ教室の場合、初心者を教えるノウハウやカリキュラムが充実しているだけでなく、発表会などのイベントも多い可能性があります。発表会や演奏会は絶好の上達の機会です。
また、独学を選ぶ方は、自分のやりたいことができそうな教材やアプリを用意し、練習スケジュールも含めて自己管理していきましょう。
- ピアノ初心者は何から始めればいい?
ピアノ教室や講師をお探しの方は、まずは体験レッスンを受けに行ってみましょう。自分のやりたいことができる教室か、講師との相性は良いかなど、色々質問しながら確認するのがおすすめです。
※この記事は2023年7月に公開された記事です。最新の情報ではない可能性があります。
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