Photo from audio-technica website
電子ピアノやエレキギターなど、電子楽器の練習に欠かせない、ヘッドホン。実は、どんなヘッドホンでもOK、というわけではありません。
などなど、お手持ちのヘッドホンが練習に不向きで、ストレスを感じる方は多いです。でも、楽器の練習は、いかに環境を整えて集中するかが大切だったりします。
今回は、電子ピアノの練習にもおすすめのヘッドホンを、練習環境やお好みに合わせてご紹介します。
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ポイント1. 開放型・密閉型、どちらのヘッドホンが好みか
ヘッドホンは大きく分けて、以下2種類があります。
- 外の音も聞き取りやすく臨場感も得られる「開放型」
- 遮音性が高く没入感がある「密閉型」
開放型:自然な音を楽しめるが、音漏れする
開放型はハウジング部分が密閉されておらず、メッシュ状になっています。通気性も良い特徴があります。
音の抜けがよく、例えるなら、スピーカーからリスニングしているような印象です。ただし、外部音も聞き取りやすい反面、ハウジングからの音も外に漏れます。
開放型の楽器練習以外で使えるシーン
私は、楽器の練習以外にも、以下のシチュエーションで開放型のヘッドホンを使っています。
- リモートワーク中に音楽を聞く
- オンライン英会話で講師の声を聞く(マイク無しのため聞きとり用として)
- Netflixなど、PCで動画を視聴する
開放型ヘッドホンがおすすめな人
開放型がおすすめな人は以下です。
・長時間練習したい
・流れている楽曲に合わせながら練習したい
・チャイムや家族の声など、外部の音も聞こえた方が良い
・ヘッドホンの音漏れが気にならない環境
密閉型:音への没入感があり、自分の音を確認しやすい
密閉型は、ハウジング部分がしっかり密閉されており、音漏れの不安が少ない特徴があります。
外の音も遮断する傾向が強く、より音に集中できるでしょう。ただし、長時間使うと疲れを感じることもあります。
密閉型ヘッドホンの練習以外で使えるシーン
私は楽器の練習以外で、密閉型のヘッドホンを以下のシチュエーションでも使用しています。
- DTMで作業するとき
- DJをするとき
密閉型は没入感があるので、個人作業に向いています。
密閉型がおすすめな人
密閉型のヘッドホンがおすすめの人は、以下です。
・音漏れをなるべく避けたい
・自分の音や表現力を磨きたい
・DTMなど、音をしっかり確認したい
深夜や早朝の部屋、リビングで一緒にいる家族に迷惑にならないように練習したい、そんな人は密閉型がよいでしょう。
ポイント2. オーディオ用ではなく、モニターヘッドホンを選ぶ
ヘッドホンはさらに、以下2種類に分かれます。
- 音楽鑑賞を目的とした「オーディオ用」
- 音をチェックするための「モニタリング用(モニター用)」
オーディオ用は音楽鑑賞のために、各メーカーが独自のチューニングを施している傾向にあります。
一方、モニターヘッドホンは、「音を拾って確認する」のがメインの目的で、音をそのままクリアに表現します。
モニターヘッドホンは長時間着用しても使いやすいよう、両耳にかかる側圧が優しめなのも特徴です。
ポイント3. 練習しやすい「ケーブル」と「プラグ」
電子ピアノは、有線ヘッドホンがおすすめ
電子ピアノには、Bluetooth対応で無線ヘッドホンも使えるモデルもあります。でも、楽器は有線ヘッドホンで練習するのがおすすめです。
最近のBluetoothヘッドホンは、レイテンシー(遅延)を感じることが少なく、音切れも少なくなってはいます。ただ、どうしても充電も必要で、余計な準備が必要です。また、電子ピアノによっては、Bluetooth非対応のモデルもあります。
もしBluetooth対応のヘッドホンをどうしても使いたい場合は、ケーブルの着脱が可能で有線ヘッドホンにもなるタイプを選ぶと便利です。
プラグの形状はL字型がおすすめ
ヘッドホンのプラグの形状は、L字型だと楽器本体にフィットしやすいのでおすすめです。
部屋の状態や、電子ピアノのヘッドホンジャックの位置によって、一般的な垂直型のプラグだと、ケーブルが邪魔になることもあります。
ケーブルの長さは、2mあると安心
電子ピアノや楽器を練習するためのヘッドホンは、ケーブルの長さが2m程度がると使いやすいです。
短めのケーブルは、動きが限られてしまうことがあり、練習に違和感を感じることも。
ワンポイントアドバイス
「ケーブルが余り、腕や体に引っかかって使いにくい」という方は、ケーブルを体の正面に垂らすのではなく、肩から後ろ側に回すと使いやすくなります!
片側ケーブルは、練習しやすい
一般的な有線ヘッドホンだと、両耳のハウジング部分からケーブルが出ています。でも、楽器練習用やモニタリング用のヘッドホンは、ケーブルが片耳だけの場合も多いです。
【開放型】電子ピアノ・楽器用ヘッドホンおすすめ 5選
ここでは、開放型の電子ピアノ用ヘッドホンをご紹介します。
1. audio-technica(オーディオテクニカ)ATH-EP700 BW 開放型
現在愛用しており、個人的に最もおすすめしたい開放型・楽器練習用ヘッドホンです。
ヘッド部分やイヤーパッドもふかふかで使いやすく、重量も140gと超軽量!長時間使っても疲れません。側圧も抑えめで、メガネをかけながら着用しても痛くなりにくいのも嬉しいポイント。ケーブル長さもちょうどよく、L字型プラグが楽器にしっかりフィットします。
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関連記事:楽器用ヘッドホンはオーディオテクニカ ATH-EP700が正解?音質や使いやすさをレビュー
2. audio-technica(オーディオテクニカ)ATH-EP300 開放型
つづいておすすめなのが、オーディオテクニカ「ATH-EP300」です。「ATH-EP700」と似ていますが、インピーダンスやヘッド部分の材質なども異なります。
2,000円台で購入できるので、「開放型のヘッドホンを使ってみたい!」という方のエントリーモデルにおすすめです。
3. Roland(ローランド)RH-A7-BK 開放型
RolandのモニターヘッドホンRH-A7-BKは、ロングセラーで人気モデルです。ケーブルが3mと長いのも特徴のひとつ。
4. YAMAHA(ヤマハ) HPH-150B 開放型
こちらもロングセラーの楽器練習用ヘッドホンです。ケーブルも2mと十分な長さがあり、L字型プラグと使いやすい特徴があります。
5. Sennheiser(ゼンハイザー) HD 599
老舗オーディオ機器メーカー、ゼンハイザーの HD 599は、モニターヘッドホンではなくオーディオ用ヘッドホンです。
でも、電子ピアノや楽器の練習のほかにも、映画鑑賞、クラシック音楽鑑賞などにも多用したい方には、おすすめです。
【密閉型】電子ピアノ・楽器用ヘッドホンおすすめ 5選
1. Roland(ローランド) Monitor Headphones RH-5
2. Marantz Professional(マランツプロ) モニターヘッドホン MPH-1
3.audio-technica(オーディオテクニカ) 楽器用モニターヘッドホン ATH-EP100
とにかく価格を抑えて電子ピアノ用ヘッドホンを探している方におすすめです。価格は2,000円程度とコスパ最強ですよ。
4.Roland (ローランド) ステレオモニターヘッドホン RH-200S
5.SONY(ソニー)スタジオモニターヘッドホン MDR-CD900ST
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まとめ:環境や好みに合うヘッドホンで、電子楽器の練習を楽しもう
いかがでしたか?楽器用ヘッドホンは、ご自身の環境や好みに合わせて選ぶのがオススメです。長時間練習したい人は開放型を、音漏れが気になったり集中して音を聴いたりしたいという人は密閉型をチョイスすると良いでしょう。