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【大人におすすめ】アイリッシュハープとは?値段や初心者の練習方法も解説

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初心者におすすめの楽器アイリッシュハープ

(Photo from Salvi website)

小型のハープである「アイリッシュハープ」。日本ではまだまだ珍しく、奏者を見たことがない方も多いでしょう。実はアイリッシュハープは、難易度がそこまで高くないわりに楽しみ方が豊富で、とてもおすすめな楽器です!

今回は、アイリッシュハープとは、価格やメリット・デメリット、練習方法をご紹介します。

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目次

アイリッシュ・ハープとは?

ハープは、膝に乗せたり手に持ったりして演奏する超小型タイプも存在し、実は種類が多い楽器です。

まずは、最も代表的な「グランドハープ」と「アイリッシュハープ」の違いを押さえましょう。

グランドハープとアイリッシュハープの違い

グランドハープは大型!別名「ペダルハープ」

DAPHNE 47S

Salvi Harps DAPHNE 47S

「ハープ」と聞くと、オーケストラで演奏されている大型な楽器を思い浮かべる方が多いでしょう。これは「グランドハープ」と呼ばれる楽器です。

グランドハープには47本程度の弦があり、それらを指で弾くことで演奏します。また、足元にある7本のペダルを踏み分けて移調させる構造です。このため別名「ペダルハープ」とも呼ばれます。ボディは約180cmほどで、かなり大型です。

アイリッシュハープは小型!全弦上部にレバーがある

Salvi Harps Mia

Salvi Harps Mia

一方アイリッシュハープ」はグランドハープよりも小型で、弦は24〜38本程度です。アイリッシュハープにはペダルはなく、各弦に設置されているレバーを手で上下させることで半音調整します。そのため「レバーハープ」や「ノンペダルハープ 」とも呼ばれます。ボディは約100〜120cm程度と小型です。

グランドハープよりもサイズが小さいことから、子供がアイリッシュハープから習い始めて、その後グランドハープに移行することもあります。ちなみに大人もアイリッシュハープからスタートし、グランドに転向する方もいます。

アイルランドの国章はハープ!

アイリッシュハープは「ケルト音楽」で演奏されてきた歴史が長く、「スコティッシュハープ」や「ケルティックハープ」とも呼ばれています。

なかでもアイルランドでは国章やパスポートにもハープ が使われいて、ダブリン発の有名な黒ビール「GUINNESS」のロゴにもなっているなど、とても身近な存在と言えます。

弾ける楽曲ジャンルが幅広い!

現在では、ケルト音楽だけでなく様々なジャンルの楽曲を演奏するアーティストがいて、クラシック、ポップス、タンゴやジャズ、エレクトロミュージックなど幅広く楽しめる楽器であることがわかります。

こちらのハープ奏者YouTuberは、AdeleのHelloをカバーしていますね!素敵です。

日本ではアイリッシュハープの名称で呼ばれることが最も多いのですが、Youtubeで動画検索するときは、「Harp music」 や 「Lever harp」 など、英語で探してみると多様な動画が見つかります。

ちなみにハープ自体の起源は古代エジプトだそうで、人類最古の弦楽器と言われています。遥か昔から人間の生活とともに進化してきた楽器です。エジプトのハープ楽曲もYouTubeにあるので、ぜひ探してみてください。

音楽療法でも使われる、癒しの音

私が初めてアイリッシュハープを弾いた時に驚いたのは、弦をはじいて音が響いた瞬間、ふと穏やかな気持ちになったことでした。

楽器の習得過程は楽しいけれど、上達を目標にするとなかなか疲れます。自分の音に嫌気がさす瞬間も。例えばバイオリンの場合など、予期せず「キーー」という不快な音が鳴ったり、いつまでたっても苦しそうな音が出たり……。

アイリッシュハープは音楽療法でも使用されますが、この優しく穏やかな響きを聴き納得しました。

アイリッシュハープ のメリット

アイリッシュハープのメリットは、以下の5つです。

  1. (意外と)手に入れやすい
  2. 管理しやすい
  3. 運搬しやすい
  4. 上達のスピードが早い
  5. ボランティア演奏の機会が得られる可能性が高い

1.(意外と)手に入れやすい

以前、別記事でも書きましたが、大人から楽器を習い始めるなかで大切なのは練習しやすい環境を整えることです。アイリッシュハープ は珍しい楽器ですが、意外と手に入れやすいのでおすすめです。

なかにはレンタルサービスを提供している販売代理店もあるので、購入前に検討しやすいかと思います。私も始めたばかりのころは数ヶ月間レンタルし、その後は教室の運営するハープ 練習スタジオを利用していました。

でも、スタジオレンタル代がかさんでしまい「これなら買った方がいいな」ということで購入にいたりました。レンタルしたり練習スタジオを利用したりしている期間に、自分にはどんなタイプのハープが合うかをしっかり調べました。

新品のアイリッシュハープは、20万円代からある

新品のアイリッシュハープ の価格は、安価なものだと20〜30万円台です。「それでも高い!」と思うかたもいらっしゃるかもしれませんが、使える年数から考えるとそうでもありません。

「30年は使えるよ」と言う販売店の方、「自分の子供の代まで使える」とおっしゃる先生など、さまざまでした。メーカーや購入後の保管状態、使用頻度によって耐用年数は異なると思うので、ご購入前にどの程度なのか聞いてみるのが良いでしょう。

中古なら10万円程度でも手にはいる

また、探せば中古も見つかります。「フリマアプリやオークションはお勧めしない」と先生には言わていたのですが、私はそのようなサイトを通して10万円程度の中古品を購入したことがあります。

製品状態を直接見ることなく落札購入したので「何かあっても自己責任かなぁ」と、ある程度覚悟はしていました。幸い特に問題なく、超美品でした。

Mila
新品を購入するのがベストですが、予算によっては中古という選択肢もあると思います。

2. 管理しやすい

アイリッシュハープは小型なので場所を取らず、日本の居住環境にあっています。たまたま、上のフリーフォトを見つけたのですが、この部屋の中にアイリッシュハープが隠れています。しっかり馴染んでいますね。

また、弦の張り替えも自分でできるので、慣れたらケアも楽でしょう。

3. 運搬しやすい

アイリッシュハープはその形状・重さによっては、公共交通機関で運ぶこともできます。

ただし、メーカーによってサイズや重さもバラバラなので、車以外での持ち運びが難しい製品もあります。運搬に関してはご自身の先生や楽器販売担当者など、実際に弾いている人に相談してみるのがベストです。

購入したハープが持ち運べるサイズであっても、混雑した車内やホームなどは他のお客さんの迷惑にもなるし危険だと思いますので、混雑時間帯は避ける必要があります。

アイリッシュハープは小型とはいえ、やはり大きい楽器の仲間です。移動には事前の下調べや周囲への配慮が必要です。

頻繁にアウトドアで弾きたい方は「クリスハープ」がおすすめ

余談ですが、もし頻繁に外に持ち運び、公園などで弾きたいという思いが強い場合は、膝上にちょこんと乗せて演奏する超小型タイプのハープがおすすめです。

Mila
なかでも「クリスハープ」は、良心的な価格で手に入れやすく、ケースなど必要なものもセット売りされているのでおすすめです!

4. 上達しやすい

アイリッシュハープ は何歳でも始められる楽器です。知人の教室には70代後半から始めた生徒さんが80代の今も楽しんでレッスンに通われているそうです。

また、私は小指がとても短く力も入りにくい悩みがあります。いままで様々な楽器を工夫して弾く必要があり、エレキベースにいたっては全く小指は使えませんでした。

私のように手が小さい悩みを持つかたは多いと思います。その点、ハープは奏法として小指を使う必要がないので、ユーザビリティが高い楽器だと言えます。

Mila
アイリッシュハープ はピアノと同じ譜面(ト音記号・ヘ音記号)なので、ピアノ経験者はさらに習得しやすいです。

5.ボランティア演奏の機会を得やすい

人前で演奏することは上達のスピードアップにもつながります。アイリッシュハープ でボランティア演奏をする方の話をよく耳にします。

どこかほっとする音色、持ち運びやすく演奏に場所も取らないことなど、適しているのかもしれません。

アイリッシュハープ のデメリット

ここまでメリットを紹介しましたが、敢えてデメリットを挙げると、以下3つです。

1.レバー操作のため、弾けない曲がある

各弦に付いているレバーを上げ下げして音を半音変化させる構造上、急に全体が転調する楽曲の演奏ができません。後半にサビがドラマティックに転調するような楽曲がありますが、そのような演出は難しくなります。

その点グランドハープは足元のペダルの操作なので、弾ける楽曲の幅はアイリッシュハープよりも格段に広いです。そこはグランドハープのメリットだと思います。

2.プロフェッショナルが少ない

これは特にデメリットという訳でも無いのですが、アイリッシュハープ のプロはかなり少ないです。

非音大卒のかたがグランドハープ を習っていたら上達して、結婚式場でウェディングプレイヤーとして活躍するようになったなんてこともあるのですが、アイリッシュハープ でウェデイングプレイヤーの機会を得る方は珍しいかと思います。

海外のアイリッシュハープ奏者のInstagramで、ガーデンウェディングやパーティで演奏しているポストをみたことがあるので、今後日本でも増える可能性はあるかとは思います。

3. 耐用年数が30年程度かもしれない

先ほど少し触れましたが、ハープの寿命・耐用年数が30年程度の可能性があります。「30年以上使えるよ」とおっしゃるかたも多くいるので、ハープの種類や保存状態によっては長く使えるのかもしれません。

ただ、私個人としては約30年くらい使えるもの、と認識することにしました。ボディが木で作られていて、30本以上の弦の張力が本体にかかり続けるので、やはり劣化はするだろうと考えたためです。

この約30年という楽器の寿命をどう捉えるかは人によるでしょう。質の良いバイオリンは自分の子供や孫の代へ……と受け継いでいけるので、ある意味資産になります。ハープはそのようには行かないかもしれません。

オンラインレッスンや独学は可能?

アイリッシュハープ はオンラインレッスンも可能な楽器です。

オンラインレッスンに対応している教室も増えていると思うので、すでに楽器をお持ちの方は、ぜひ教室の体験レッスンなどで問い合わせてみてください。

また、楽器の構造や演奏方法もシンプルなので、独学もしやすい楽器でしょう。初心者の方や、教本を手元に置いておきたい人には、こちらの本がおすすめです。

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Mila
最もおすすめなのは対面レッスンですが、どうしても在宅でのオンラインレッスンや独学を希望する方も、学べる楽器です。

ハープを弾く芸人さんも

お笑いコンビ、ザ・ギースの高佐さんというかたは、コントのなかで、青山ハープ製のアイリッシュハープ(ノンペダルハープ)を弾いていました。とても上手ですね!

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まとめ

いかがでしたか?アイリッシュハープは意外と手に入りやすく、そして大人から始めるのにもおすすめな楽器です。少しでもご興味をもたれたかたは、ぜひお近くのハープ教室を探して、体験レッスンに行ってみましょう。

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この記事を書いた人

音楽・楽器演奏を愛するWebディレクター、一児の母。経験楽器はバイオリン、ピアノ、フルート、エレキベース、ハープ、DJ(CDJ/PCDJ)などなど。楽器や機材に囲まれて暮らしています。
アマチュアオーケストラやバンドに参加したり、BarやClubでDJしたり。幅広い活動を通じて出会った方々から得た知見をもとに、記事を企画・更新しています。

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