(Photo from Dusty Strings’ website)
アイリッシュハープのメーカーはたくさんありますが、今回はDusty Strings(ダスティストリングス)を紹介します。私はこちらのメーカーが好きで1台所有していますが、機能的で使いやすくクリアな音が特徴なメーカーだと思います。
ダスティストリングスはハープとハンマーダルシマーの製造・販売をしているアメリカのメーカーです。楽器販売ストアや音楽スクールも運営しています。ストアではエレキギターやエフェクターなどの電子楽器も取り扱っていて、音楽スクールではハープ だけでなくギターやピアノ、ハンマーダルシマーなど多様なレッスンを展開しているようです(オンラインプライベートレッスンがあるんですね!私も試してみたいです)。この多角的な経営が、ダスティストリングスを特別な存在にしていると思います。
アコースティック楽器を「仕様だから」で諦めない!
今までアコースティック楽器に対して「もう少しここがこうだったら良いのになぁ」とやきもきすることが結構ありました。楽器は「手間がかかるものだよね」とか「仕様だもんね」と諦めがちですが、本当にそうでしょうか?私は電子楽器をいくつか所有していますが、購入後の悩みが少ないと感じていました。そんな電子楽器の手軽さに近い感覚が、ダスティストリングスのハープにはあります。
スタンド式の脚がめちゃくちゃ便利
アイリッシュハープの脚のタイプは、大きく分けると「脚なし(つめ脚)」「脚(台)あり」「脚着脱可」の3種類です。脚が着脱可の製品はハープ の底に4本脚を「直接取り付ける」のが主流です。ハープ をひっくり返して脚を一本ずつ本体に取り付けるものが多いと思います。以前このタイプのハープを使っていましたが、一度取り付けたあと外すのが大変でした。
ダスティストリングスには着脱の手間を省いたスタンドタイプの脚があります(※機種によっては非対応です)。独立したスタンドに脚を取り付け、そのスタンドの上にハープ を乗せるのです。スタンドにはハープと装着するためのつまみがあり、それを回してしっかりハープと固定します。これならハープ をいちいちひっくり返す必要がないので、着脱がスムーズです。
ドロップダウン式の脚も!
伸縮性のある”ドロップダウンレッグ”もあります(※これも機種により非対応です)。ドロップダウンレッグを伸ばせば、立って演奏することも可能になりますね。
私は立って弾ける楽器を演奏することが多かったので、ハープも立って弾きたいと思っていました。今後このドロップダウンレッグを購入することがあればレビューします。
持ち運びケースのデザインがグッド!
ダスティストリングスにはデザイン性の高い持ち運びケースが、だいたい250〜320ドルほどで用意されています。これは比較的安い方です。なかには最初からケースが付属されている機種もあるようです。ダスティストリングスの日本の販売代理店グレースハープインターナショナルさんのHPでも、ほとんどの機種をケースとセット販売されていますね。セット販売はとても良いと思います。
アイリッシュハープは普段、ケースにしまわずに部屋で保管するのが標準だそうですが、家でもケースを使いたいシチュエーションはあるはずです。特に戸建てのかたが1階から2階へ楽器を移動させたい時など。私は自宅からハープをもち出すことがたまにあるので、さっと出し入れしやすいダスティのケースは助かります。
カーボン性”フライトケース”を開発
ダスティは昨年、カーボンファイバーフライトケースをローンチしました。これがその動画!衝撃に強いよ、というメッセージが伝わりますね。こちらのケースのお値段は私にとってはかなり高いので、いつか買えると嬉しいです(笑)
3Dプリンタでフェイスシールドを作成→医療従事者へ提供
コロナ禍の最前線で戦う医療従事者のプロテクターが急激に不足していることを知った経営層は、何か貢献できることはないか探していたところ、フェイスシールドを作るチュートリアルを発見したそうです。
Dustyは3Dプリンタとレーザーカッターを所有していたので、早速トライしてみることに。ロボット工学を研究する家族や知人など多方面からの協力者も得て、完成品を医療従事者へ贈ると、大好評だったとのこと。つけ心地もよく、消毒して簡単に再利用できるも簡単に出来るそうです。行動力があって素晴らしい取り組みですね!
ハープのイノベーションに挑戦し続ける姿勢と、コロナ禍のボランティアなどを知り、私はダスティストリングスにさらに好感を持ちました。あくまで個人の願望ですが、いつかダスティストリングスにエレキハープを開発して欲しいです。この想いが届きますように!(笑)
次回のアイリッシュハープについての記事は、所有しているアイリッシュハープの紹介をしようと思います。