(Photo by Lizzo’s facebook page)
アフリカ系アメリカンのエンターテインメント・アワード、”BET Awards”。毎年様々なアーティストの素晴らしいパフォーマンスを観ることができます。2019年はシンガー・Lizzo(リゾ)のLiveが話題をかっさらいました。
その動画がこちら!
HipHopにフルート演奏を取り入れる斬新な演出
リゾは米のシンガー。ラップにダンスにとマルチ・ポテンシャライトなアーティスト。
彼女のプラスサイズな体型や代表曲”JUICE”の歌詞にある「I know I’m cute 」からも、ボディ・ポジティブの提唱者として注目されがちですが、卓越されたフルートの演奏技術にももっとフォーカスして!と感じます。(欧米では既に知られているようですが、日本ではまだまだ彼女のフルートに関しての話題は少ないようです。)
The Ellen Showで披露した”JUICE”。こちらでも途中からフルートで登場!
出会いは20年前
リゾはヒューストンのジュニアハイスクール時代のマーチングバンドで、初めてフルートを手にしました。2016年にリリースした”Coconut oil”(リンク先:YouTube)で美しいフルートを演奏していますが、Futureの”MASK OFF”をカバーしたインスタのポストがバズったことで、彼女の演奏スキルが世に広く知れ渡りました。
その動画がこちら!
Futureの”Mask Off”原曲はこちら!
フルートはなかなか難易度が高い
私はティーンの頃、親戚にもらったフルート(おそらく激安w)が家にあり、2年程度チャレンジしたことがあります。が、良い音を出すための口の形が全く理解できず、どの音を吹いても半分は息の音という悲惨な状況が続きました。意外と肺活量も必要で、ひ弱な私には練習が苦痛になり、早々に断念。以来吹いていません。(管楽器より弦楽器が向いている私には、苦手だったようです。)
この楽器は「吹ける」けれど、音もごまかせないし「良い音」を出すには難易度が高い楽器だと感じます。彼女のように軽々と心地よい音色を奏でるには、相応の努力を要するのです。
リゾが変えるフルートのイメージ!
Pichforkには、こんな記述がありました。
the more famous she gets, the more she breaks preconceptions that flautists are only band geeks, black tie-clad first chairs at the Philharmonic, or old prog rock dudes.
”彼女が有名になるにつれ、フルート奏者=”バンドオタク”、”蝶ネクタイを身に付けたオーケストラ奏者”や”昔のプログレッシブ・ロック”といった先入観を打ち破った。
「え、フルートってそんなイメージだった!?」と、ちょっと驚きましたが(笑)お堅かったり70年代のイメージが強いんですね。フルート自体はボサノバやラテン・ミュージックに使われる機会も多く、HiphopやHOUSEなどデジタルミュージックにもよく音色として入っています。
でも、彼女のようにクールにフルートを生演奏し主役に持っていったシンガーは、恐らく今までいなかったでしょう。
彼女から影響を受け、フルートをスタートさせるティーンも増えるのではないでしょうか。
今後のLizzoの活躍に期待です!
最新のおすすめLiveはこちら!Tiny desk concertのもので、後半でフルートを披露しています。