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奇跡の50歳!ジェニファー・ロペスの圧倒的な「前進力」とハーフタイムショー解説

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(Photo From Jennifer Lopez’s facebook page)

何度観ても感動が冷めやらず、勝負時や気分を上げたいときに必要とするライブ動画はいくつもある。2020年2月3日に開催された第54回スーパーボウルのハーフタイムショーは、間違いなくそんなライブだった。今年、おそらくこの動画をあと200回はみると思う(笑)私は高校時代からの熱狂的なジェニファー・ロペス(以降J.Lo)のファンで、今回のハーフタイムショーでのメインアクトは感動的だった。ハーフタイムショーはアーティストのみならず、ファンにとっても一生に一度の夢の舞台だったりするのだ。今回のショーとともに、彼女のメンタル面やキャリアへの考えかたなども紹介しようと思う。

 

ハーフタイムショーにご興味ある方は、こちらもぜひ!→(歴代「スーパーボウル・ハーフタイムショー」6選 &解説!)

ストリーミング再生数が激増

ハーフタイムショー直後のSpotifyストリーミング再生数は、J.Loが335%シャキーラは230%増であったことを、メディアが伝えている。また、このショーを1億1000万人がTV で視聴し、YouTubeでは1週間も経たないうちに再生回数1億回を突破したという。ショーから10日も経たずに、YouTubeのLike数はなんと256万超え!この勢いはまだまだ止まらない。

 

Jimmy Fallon のThe Tonight Showではハーフタイムショーの裏話を語っている。ショーの登場シーンで彼女が登っていたのは、エンパイア・ステート・ビルディングを模したオブジェ。まさにトップ・オブ・ザ・ワールド!後半で魅せたアクロバティックなダンスはコロンビアのダンスグループ”Swing Latino”との共演だったそうで、彼らの注目度も世界中でアップするだろう。

 

現場の雰囲気を大切にすること

J.Loは映画「ハスラーズ」のインタビューで、「私はどんな現場でも必ず、みんなに気持ちよく仕事をしてほしいと思う」と語っている。ビハインドシーンを見ると、ダンサーや裏方のサポートメンバー達がみな自由に自己表現しこの機会を心から楽しんでいる様子が見て取れる。ともに働く者への配慮と信頼があってこそ、最高のショーをクリエイトできることを彼女はよく理解していて、実践してきたのだろう。

アレックス・ロドリゲスのYouTubeチャンネルより。トレーニングからリハーサル、ショーの直後の様子など。それにしてもアレックス、超楽しそう(笑)

 

1分のパフォーマンスに込めたメッセージ

今回のハーフタイムショーは約14分間で、前半がシャキーラ、中盤にJ.Lo、後半にJ.Lo &シャキーラという三部構成。ショー中盤から後半にかけて彼女の娘・Emme(エメ)が登場するあたりからメッセージ性が強まる。ライトアップされたステージの周りに、ケージに入った少女たちが映し出される。ケージの中でエメが代表曲Let’s get loud”をバラード調で歌う。

 

If you wanna live your life, live it all the way and don’t you waste it
(あなたの人生を生きたいなら、無駄に過ごさずに全力で生きて)
Every feeling, every beat, Can be so very sweet, you gotta taste it
(全ての感情やビートは、とても素敵なものだから、味わう必要がある)
Let’s get loud, Let’s get loud
(さぁ、騒ごうよ、大きな声を出して)

 

画面が切り替わりJ.Loがアメリカ国旗のゴージャスなファーベストを纏って登場するが、その内側はプエルトリコ国旗の柄になっている。彼女は世界中の視聴者が見守るなか、プエルトリコ国旗を大きくステージに掲げた。プエルトリコ系アメリカンの両親に育てられた彼女のバックボーンを表している。そしてLet’s get loudに被せるようにEmmeが歌ったのはブルース・スプリングスティーンの”Born in the U.S.A”。J.LoとEmmeは顔を見合わせると”Cuz I’m gonna Live my life!(私の人生を生きるつもりよ)”と叫ぶ。

84年にリリースされたブルース・スプリングスティーンの”Born in the U.S.A”。ベトナム戦争終結後の帰還兵の多くが精神的にも身体的にも深い傷を負っていたうえに、再就職も出来ないという絶望的な状況を元にした楽曲と言われている。歌詞からは「アメリカに生まれたけれど、見捨てられた」という痛切なメッセージを感じ取れる。楽曲解説はこちらのTogetterがとてもわかりやすかったので、おすすめ。(→未だに誤解されている「ボーン・イン・ザ・USA」とブルース・スプリングスティーンのお話し

 

Let’s get loudの歌詞、ケージの女の子たちの演出、プエルトリコ国旗、ブルース・スプリングスティーンの楽曲。わずか1分程度の時間に強いメッセージを組み込んだJ.Lo。CNNの記事にも、ケージに入っている子供達のパフォーマンスは、視聴者は国境問題に関する声明であろうと理解したのだという。(Jennifer Lopez reflects on halftime show with message about what makes America ‘truly great’)

 

J.Loはインスタグラムにこのパフォーマンスについてポストした。

”私と一緒にステージに立った女の子たち、そして世界中の女の子に知ってほしいのは、どのように自分たちの声をあげるか、そしてどのようにして自分を誇りに思うかです。私たち全員が一緒になってこの美しい国を本当に”Great”にしていることを誇りに思います。”

ヴェルサーチが全面協力した衣装

ネガティブな意見を恐れずに、前へ進む勇気

彼女のこのインタビューは、大変興味深く、全ての働く人におすすめ。「他の人の意見が、自分自身に対する考え方に影響を与えないようにしていますが、これにはとても時間がかかりました」と冒頭に語っている。

J.Loはファーストアルバム(On the 6)や主演映画でもナンバーワンを獲得したものの、世間からは「彼女は歌えない」「演技がだめ」「踊れていない」「彼女はただ顔が良いだけ」「お尻が大きいだけ」という悪評がつきまとい、長い間傷つき続けたのだという。やがてそのような外野の意見を事実のように感じてしまい、この苦しみから彼女の自己肯定感はかなり低くなったそう。

けれど、「私は大丈夫、新しい曲を、新しい映画も作ろう。自分は素晴らしいんだ」と自分に言い聞かせ、他の誰よりもハードワークをこなした。その結果が徐々にではじめたころ、ようやく「自分を信じる」ことができるようになってきた。そして人はみな違い、それぞれに良さがあること。全ての人は自分自身を前進させるためにいるのだ、と思えるようになったそうだ。

インタビュー最後は、「最も重要なことは、外部の声すべてに耳を傾けるのではなく、自分自身に語りかける声を、親切で素敵なルームメイトのような自分を持ち上げてくれるようなものにすることです」と締めくくっている。どんな困難な状況もポジティブなセルフトーキングで前進し続けることが、自己肯定感や自信につながり、より良い状況へ導いてくれるのかもしれない。

現在50歳を迎えたJ.Loは、絶え間ない努力やポジティブなセルフトーキング、常に前身し続けることの素晴らしさを私たちに見せてくれている。

 

ハーフタイムショー・セットリスト(FULL)

<シャキーラ>
She Wolf
Empire
(Remix: Kashmir/レッド・ツェッペリン)
Ojos así
Whenever, Wherever
I Like It (with バッドバニー)
Chantaje (with バッドバニー)
Hips Don’t Lie

<ジェニファー・ロペス>
Jenny From the Block
[medley]
Ain’t It Funny-murder remix
Get Right
Waiting For Tonight -Hex’s momentous radio mix
Booty
Que Calor (with J・バルヴィン)
El Anillo(with J・バルヴィン)
Mi Gente(with J・バルヴィン)
Love Don’t Cost a Thing (with J・バルヴィン)
On the Floor
Let’s Get Loud (with エメ)
Born in the USA (with エメ)

<シャキーラ&ジェニファーロペス>
Let’s Get Loud
Waka Waka
Aguanile

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この記事を書いた人

音楽・楽器演奏を愛するWebディレクター、一児の母。経験楽器はバイオリン、ピアノ、フルート、エレキベース、ハープ、DJ(CDJ/PCDJ)などなど。楽器や機材に囲まれて暮らしています。
アマチュアオーケストラやバンドに参加したり、BarやClubでDJしたり。幅広い活動を通じて出会った方々から得た知見をもとに、記事を企画・更新しています。

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