テクノと言えばリッチー・ホウティンの名を挙げるファンも多いだろう。
その彼が率いるパーティチーム ”ENTER” に日本人女性DJ ”HITO” が所属している。彼女の活動拠点はベルリンで、Tomorrowlandなど大規模フェスやUshuaiaなど超有名クラブでもプレイする実力派。2018年11月の大阪に凱旋来日、もちろん盛況だったようだ!
大学卒業後ベルリンへ移住
彼女はmixmagのインタビューにこう回答している。
”わたしはプロデューサーではなくDJです。しかも100% Vinylという未だクラッシックなスタイルでやっています。DJとしての表現方法を取っていますが、その目的の方が大事だと思っています。わたしは大学を卒業後すぐにベルリンで暮らして来ました。その時授かった仕事がDJで、それ一筋でやっています。夢を追いかけていたのではなく、私のDJは生きるために始まったと言えるかもしれません。わたしは学生時代から世界を旅する機会が多かったせいか、世界の舞台で何かをするという事に興味がありました。”
なんとDJを始めた当初は、DJとして何かを目指していたわけではなく、生きる糧として考えていたとのこと。デジタルDJが主流の今でも100%ヴァイナルというクラシックスタイルを貫く彼女はとても珍しい存在でもある。
こちらの動画でも「TRAKTORなどでプレイしたら、私じゃない。ヴァイナルでプレイするのが私!」と柔らかい口調ながらも強く明言している。動画ではリッチーとの出会いについても言及。リッチーから「今も音楽活動は続けてる?イビサでのプレイ経験はある?デモはある?」と3つの質問をされたことがきっかけで、2012年から共に共演するようになったのだという。
和装アレンジでDJプレイ!
彼女のトレードマークはなんと言っても漆黒の和装をアレンジした衣装だろう。凛とした美しさに、同じ女性としても惚れ惚れする。彼女はデジタルDJではなく、アナログレコードを使用するスタイルを貫いており、テクノの真髄であるアナログレコードと伝統的な和テイストの衣装がリンクしていて面白い。
ハードな四つ打ちはもちろん、ダークでシューゲイザーのようなシンセや伸びやかなギターサウンドで始まるサウンドなど、様々な顔でリスナーを楽しませてくれる。
今後も彼女の活躍に要注目だ。
今年でDJ活動20周年!