今回は、ディープハウス系のゆったりめなトラックが好きな方におすすめのDJを紹介します。
Deep House(ディープハウス)とは?
重厚感ある四つ打ちのビートで踊りやすく、125BPMを超えない程度のテンポでリラックスした雰囲気、そんな陶酔感が特徴の「Deep House(ディープハウス)」のトラック。ダンスミュージックファンに根強く人気です。
Deep Houseは、ハウスミュージックの細分化されたジャンルのひとつです。
ハウスミュージックは、ジャンルの細分化が加速している
最近ではハウスミュージック自体の細分化が進んでいます。
EDMやトランスの要素があり、キャッチーで耳に残りやすいMelodic House & Techno(メロディックハウス&テクノ)やProgressive House(プログレッシブハウス)、アフリカ音楽のエモーショナルな曲調やR&B風のボーカルが入る楽曲も多いアフロハウス、中東系などトライバル感があるオーガニックハウスも人気です。
これらは、正確に言えば「正統派のDeep House」とはジャンルは分かれます。でも、DJがジャンルの垣根を超えて楽曲をセレクトしたり、トラックをリリースしたりすることもあり、分けるのが難しい状況と言えるでしょう。
実際、Spotifyなどのサブスクリプションサービスでも、Deep House関連のプレイリストでは、上記のジャンルの楽曲も含まれています。
■今年はDJを始めようかな?という方は、こちらもチェック!
新ジャンル ”Melodic House & Techno”ってなに?
ダンスミュージック専門サイトBeatportでは 、2018年に“Melodic House & Techno(メロディック ハウス& テクノ)” をジャンルとして新設ました。文字通りメロディックなハウスとテクノをまとめたジャンルです。
先述しましたが、ダンスミュージックのジャンル分けは年々難しくなっています。リスナーが楽曲を探しやすくする目的もあり、Beatportは “Melodic House & Techno”を追加したようです。
Melodic House & Technoの楽曲は、120〜125BPM程度で、ややゆったりしています。ストリングスやシンセサイザーの美しいメロディやエモーショナルなサウンドも特徴です。ここ数年のアンビエントブームも合間って、Melodic House & technoの人気も高まっています。
Melodic House & Technoで押さえたい ”Anjunadeep”
Melodic House & Technoで押さえておきたいレーベルが「Anjunadeep」です。UKのトランスミュージックの大御所であるAbove & Beyondのレーベルです。
Melodic House & Techno、Progressive Houseが好きな方は、好きなアーティストが多く見つかります。
Deep House(ディープハウス)好きにおすすめのDJ 14選
今回は、ますます細分化が難しくなってきたハウスミュージック界隈のなかでも、Deep House好きにおすすめしたいDJをまとめます。
正統派のDeep Houseから、いま人気のMelodic House & Techno、オーガニックハウスのアーティストも!チェックしてみてください。
1. Solomun
世界各国のマガジンのアワードで、ベストDJやベストプロデューサーとして賞を獲得してきた Solomun(ソロモン)。現在はルクセンブルクを拠点に活動しています。4つ打ちのなかに美しい旋律を織り交ぜるトラックが素晴らしいです。
2021年、Solomnは俳優兼シンガーのJamie Foxxをフューチャーした新曲をリリース!こちらもおすすめ。
2. Kolsch
デンマーク出身のDJ/Profducer、Kolsch(ケルシュ)。彼のトラックはエモーショナルで美しいものが多く、個人的に特にお気に入りのアーティスト。日本人好みのサウンドだと思います。
3. Yotto
フィンランド出身のDJ/Producer。手がけたリミックス作品のヒットや、ビッグアーティストのサポートを担当するなど、実力派DJ。現在チャートの常連です。
4. Ben Bohmer
ドイツ出身のDJ/Producer Ben Bohmer(ベン・ブーマー)。26歳ながらコンボーザースキルの高さが突出しています。彼はすでに数多くの楽曲のリミックスに携わっており、手がけたトラックを耳にする機会は今後さらに増えるはず。一押しアーティスト!
5. Nora En Pure
南アフリカ共和国出身、現在スイスを拠点に活動するDJ、Nora En Pure(ノラ・エン・ピュア)。メロディアスなディープハウスを得意とするアーティストです。
6. Black Coffee
南アフリカ・ダーバン出身のDJ、Black Coffee(ブラック・コーヒー)。彼のジャンルは “Afro House” にあたります。
余談ですが、私はオンライン英会話でたまにアフリカの講師とお話ししますが、ナイジェリアやジンバブエの方もBlack Coffeeのことを知っています。南アだけでなく、アフリカのスターです。
2020年はU.SのR&Bシンガー Sablina Claudio(サブリナ・クラウディオ)とコラボした楽曲 “SBCNCSLY “がヒットしました。サックスなどの生音や、ボーカル楽曲が多いので、アフリカンジャズが好きな方にもおすすめです。
7.Lane 8
Anjunadeep所属のディープハウスDJ “Lane 8″。Melodic House & Technoというジャンルが彼のために存在するのではないかと思うほど、このジャンルを代表するアーティストです。美しい楽曲が多いですよ。
私は今年、彼の”Sunday Song“にハマり、日曜の夜爆音で聞いて月曜へのモチベーションを保っていました。
こちらはLane 8がシンガーのSolomon Greyをフューチャーした Hot As You Wantのライブバージョンです。素晴らしいクオリティで必見ですよ!
8. HOSH
ドイツ出身のディープハウスDJ、HOSH。彼のライブセットはストーリー性があり、サウンドに惹き込まれます。こちらのインドでのライブセットは特に素晴らしいです。
私は彼の”Midnight”にハマり、今年は家のPCDJで流しまくりました。
9. Adriatique
スイス・チューリッヒ出身のテクノDJ兼プロデューサーのデュオです。こちらのCercleのライブセットが特に最高ですよ。
10.Fritz Kalkbrenner
ドイツ出身のDJ兼プロデューサー、Fritz Kaklbrenner。超人気テクノDJのPaul Kalkbrennerは彼の兄でもあります。兄弟でリリースした楽曲 ”Sky & Sand”も名曲ですね。
2020年リリースした ”Good Things” もおすすめ。Fritz Kalkbrennerは楽曲にボーカルを入れるのが抜群にうまいアーティストだと思います。
11. Qrion
札幌出身の日本人DJ、Qrion。現在は活動の拠点はL.Aです。Above & Beyond主催のレーベルAnjunadeepと契約しています。
こちらのライブセットでもおわかりいただけると思いますが、彼女の実力は大変素晴らしいものがあります。New Order ‘Tutti Frutti’ 石野卓球リミックスもかけていますね!
12. Lee Foss
U.S出身のテクノ/ハウスDJ Lee Foss 。彼の楽曲はDeep Houseで扱われることが多いのですが、私の中ではMelodic house & technoも近いと思います。また、ライブセットによってはBPMも高めで完全にハウス寄りだったりと、自由なアーティストです。
Anabel Englundとコラボした楽曲 “Warm Disco” がおすすめですよ。こちらのストリーミング配信ではLee FossとAnabelがシンガーとDJでコラボしていますね。
Anabel EnglundのDJセットもかっこいいです!
13. Lastlings
日本にルーツを持つオーストラリア出身の兄妹エレクトロ・デュオ Lastlings。渋谷や日本の各地でシューティングされたMVも素晴らしいですね(ちらっと写る電車は京王線とみた!違うかな?)。
RÜFÜS DU SOL RemixのNo Timeもおすすめ!
14. Shingo Nakamura
Shingo Nakamuraは美しいメロディが印象的な日本人DJです。私が彼を知ったきっかけは、Above & Beyondのライブセットでした。以下のライブセットのちょうど1時間経過したあたりでShingo Nakamuraの楽曲が流れます。
こちらはShingo Nakamuraの最新ライブセット。東京湾の景色と楽曲が相まって、エモーショナルです。クラシックが好きな人にも、彼のプレイは刺さると思います。
<Source>
BEATPORT ADDS MELODIC HOUSE & TECHNO AS A NEW GENRE CATEGORY
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まとめ
いかがでしたか?今回は美しいメロディが印象的なDeep House系DJをご紹介しました。随時更新していきます。