2018年、Deborah de Luca は世界各地のクラブを飛び回っていた。アグレッシブでダークなビートのなかに、どことなくラテンを感じる独特の音楽性。モデル顔負けのルックスとファション。フロアを熱狂させる彼女のセンス、そのルーツを辿った。
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「Velle」から誕生したスター
テクノ情報サイトResident Advisorの彼女のプロフィールによると、デボラ・デ・ルカはナポリ近郊の街スカンピア出身で、「Vele di Scampia」という大規模な団地で産まれ育ったのだという。(「Velle」は「帆」という意味で、まるで大型船のような外観の団地である。スカンピア地区はナポリの中でも治安が良くないと言われている。)
ウェイトレス、ダンサーとして活動した長い下積み時代
10代の頃、彼女は北イタリアに引っ越し、高校でファッションの勉強を始めた。しかし、そこでナイトライフに目覚め、ファッションとは別の道に進むべきだと気付く。スカンピアに戻ると、ナポリ出身のDJ/Producerである Giuseppe Cennamoからトレンドを教わり、新たなジャンルの幅を広げた。彼女のDJとしての下積みは長く、あちこちのクラブでウェイトレスとして働いたのち、数年間はダンサーとして活動していたらしい。ウェイトレスやダンサーを通してオーディエンスを近くに感じた経験が、彼女のD Jセンスを磨いたのだろう。彼女ほどクラブ全体に精通しているDJはいないかもしれない。
ファッションアイコンとして
彼女のInstagramでは、そのファッションセンスを垣間見ることができる。
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シンプルながらも真似ることが難しいコーディネートが多い。音楽だけでなく、そのライフスタイルも要チェックだ。今後も彼女の活躍から目が離せない。