(Photo by FKJ’s facebook page)
「マルチプレイヤー」は、同時多重録音をこなしたり、作詞作曲や複数の楽器演奏を自身で行うミュージシャン。最近増えていますよね。そのなかでもFKJは特別な存在だと思います。今年はコーチェラにも出演し、世界で人気急上昇中のマルチプレイヤーです。
私自身はこちらのライブ動画で彼を知ったのですが、「なんて洗練されてるんだろう!」と心奪われてしまいました。
この曲調から西海岸系なのかと勘違いしていましたが、FKJはフランスを拠点に活動しています。
マルチプレイヤー・FKJの幼少期
FKJは以前Billbordのインタビューで、こう答えています。
FKJ:親が僕に楽器を演奏させたくて「何か選んで」と言ってくれたんだ。その時僕はサックスを選んだけど、1年ぐらいで遊ぶのを止めてしまって。
その後6年間は何も演奏しなかったんだけど、本格的に作曲しようと思って12歳の時にギターを始めたよ。
この「音楽をやめていた6年間」が彼の独創性に結びついているのではと、私は勝手に予想しました。きっとこの期間にたくさんの楽曲に触れ、音楽以外でも色々な体験をして、最後に音楽に戻ってきたんだろうと思います。
私個人の意見ですが、音楽は子供が興味がないならやめさせてOKで、無理やり練習させるのは特別な場合をのぞいて避けた方が良いと考えています。その「特別な場合」というのは、親がある楽器のプロであったり人に教えることができるレベルで、且つ子供の才能を的確に見抜いており、子供もその楽器に対してやる気がありサポートを必要としている、という時です。
なぜこれを敢えて書いたかというと、私自身が親の英才教育の失敗作だからです(笑)音楽自体は変わらず好きなので、もちろん習わせてくれたこと自体には感謝はしていますが、なかなか辛い想い出が多く。子供の「やりたい」を尊重するなら、同時に「やりたくない」とか「あまり興味ないなぁ」といった心も尊重することは重要です。
(子供の音楽教育に関しては、いろいろ思うことがあるのでまた別途まとめます。)
FKJの独創的で実験的なスタイルに、自分の情熱と追求を自由に重ねてきた姿が見えた気がします。それ故に、インタビューのこの箇所が印象的でした。
マルチプレイヤーは、以前記事にまとめたマルチ・ポテンシャライトにも似ていると感じます。気になったかたはこちらの記事もチェック!「何をやっても続かない」は才能? マルチ・ポテンシャライトな生き方
ウユニ塩湖のサンセットLive
Cercle企画のウユニ塩湖でのFKJのライブセットはネットで話題になりました。ウユニ塩湖のど真ん中にセットを作成、夕暮れのシチュエーションも相まってさらにエモーショナルなライブは見入ってしまいます。
特別な環境でのDJやミュージシャンのライブ動画を配信するストリーミングメディアCercleの企画は、いつもながら流石だと思います。(気になったかたは、ぜひこちらの記事もチェック!DJ×絶景!ライブストリーミング ”Cercle” のオススメ動画5選)
ところでこのウユニ塩湖のライブでFKJが使用する楽器数にも圧倒されます。シンセ&リズムマシン3台、ギター&ベース4台、エフェクター、サックス2台はあると思います。メンバー5人くらい居ても良いのでは?という楽器数(笑)
これらを全て建設的に使いこなすって、どういう脳内構造をしてるんでしょうか。まじで、天才です。しかも楽器は全て独学だというから驚きますよね。
10代の頃から、自分の音の追求のために効率良く楽器を習得してきたんだろうと感じます。
iPhone CM曲としても話題
彼の楽曲”Tui”はApple iPhone XS・XRのCMソングにも抜擢されています。
耳にした方も多いはず。
唯一無二のFKJのライブ、ぜひ生で鑑賞したいもの。
今年のサマソニが楽しみですね!