(Photo from Nora en pure’s facebook page)
ディープ・ハウス、メロディック・ハウス&テクノなどの人気が世界で急上昇している。
BPM120前後の落ち着いたテンポで、情熱的だけれどどこか心穏やかになるサウンド。世相を反映してか、このジャンルを求めるリスナーが増えているように感じる。
そんなエモーショナルなトラックをリリースするDJが多数いるなか、いま注目を集めているのはディープ・ハウスのDJ/Producer Nora En Pure(ノラ・エン・ピュア)だ。
スイス・グシュタートでのDJセット
私がNora en pureにどハマりしたきっかけは、このスイス・グシュタートの大自然のなか撮影されたライブ・セットに出会ったことだった。
”Geltenbachfall”という滝、岩肌が続く大地を俯瞰したドローン映像は、まるで他の惑星に降り立ったようなSF感溢れる不思議な光景でもある。屋外でのDJセットにしては約2時間半とやや長めではあるが、景色も相まって全く飽きないし何度も視聴してしまうほどだ。
彼女の音楽は、”シネマティック”や”サウンドスケープ”と称されることも多い。ストリングスやピアノの使い方も繊細で美しく、クラシック音楽やオーケストラと電子音楽の組み合わせが好きなかたに特にお勧めしたい!
南アフリカとスイスと
Nora en pure(本名 /Daniela Di Lillo)は、南アフリカ生まれでスイス育ち。スイスを活動拠点としている。南ア、スイスともに雄大な自然を誇る国であるが、この2つの国のバックグランドが彼女のオーガニック・サウンドに深く影響を及ぼしているのではないだろうか。
自然・エレガンス・メロディック
Forbesのインタビューで、「あなたの音楽を三つの言葉で表すと?」という質問があった。Nora en pureは“Nature-inspired, elegant, melodic.” と答えている。自然、エレガンス、メロディック、この三つのワードはまさに彼女のサウンドそのものだ。
”Come with me”のヒット
Nora en pureが2013年にリリースした”Come with me”は大ヒットを記録。BeatportだけでなくBillboard にもチャートインした。
コーチェラにも出演
彼女はコーチェラやTommrrowland、Ultraといった世界の大型フェスやバーニングマンにも出演している。2019年コーチェラでのインタビューは、インタビュアーの技量も高く、彼女の魅力を引き出せていて面白い。
”Purified”ブランドの育成
彼女は “Purified”という1時間のラジオプログラムを毎週更新しており、既にトータル200エピソードを超えている。過去の放送分もまとめてNora en pureのSound cloudページで聴くことができるので、こちらも要チェック!
ちなみに初めに紹介したスイスでのライブセットは、Purified radioの200回を祝して企画されたものだ。
2020年のリリース
All I need
Delta
Bartok
<Source>